先月18日日曜日に西宮市の甲東ホールにおいて「ウィンターコンサート」と題してピアノ発表会を開催いたしました。
夏の発表会とは違って、小規模な発表会になるのですが、それでも20名ほどの生徒さんが日ごろの成果を発表してくださいました。
1番小さなお子さんは、レッスンを始めて、まだ3ヶ月ほどの4歳のお子さんです。
【人生の初舞台】
3歳あるいは4歳位で発表会に参加の方もいらっしゃいます。もちろんこれが人生初めてのステージ経験になるのですが。しっかりと舞台上で演奏するお子様を見て「ついこの前まで赤ちゃんだったのに、こんなにしっかり立派になったんだ。」とお子様の姿を見て思わず涙してしまう。お父様お母様もたくさん見て参りました。
「いつも一緒にいてあげなくてはならない。」と普段は思っていらっしゃるのですが、少し距離をおいてみると「実はもうしっかりと歩み始めている。」という事に気づかされる驚きと感動が入り混じったお気持ちになられるのだと思います。
もちろん、それはご両親や周りの方々のサポートがあってこそのことなのですが、お子様を「距離をおいて俯瞰的に見つめる。」というのはとても大切な事だと思います。
人間関係、親子、夫婦仲などですと距離が近くついつい「気に触る事」に目が行きがちですが、少し距離をおくと、自分にとってその存在の大切さや良い面が改めて認識される事があると思います。
そういうかからも僅かではありますが「お子様を外から見つめる。」というのは大切な機会ではないかと思います。
それによってお子様への愛情が膨らみ自然と「ハグしてあげたい!」という🫨が生まれるように思います。
「ハグ」はご存知の通り最も大切なスキンシップ、愛情表現の一つです。
私はこれを幼児期にしっかりとしてあげてほしいと思います。
スキンシップを伴った愛情表現はその後にお子様が精神的自立をしていく時にとても大切なエネルギーとなります。逆な言い方をすれば「精神的自立のためにはエネルギーが必要」という事になります。
物理的に物を動かすためにはエネルギーが必要だという事と同じです。
このくらいの年齢で既にピアノのレッスンに来られている方は珍しいわけでは無いのですが、発表会となるとこれは全く別物ので、非常に敷居の高いものになってしまうようです。
【親方一緒に】
何も初めからソロで舞台に立たなくてもいいと思います。以下の写真にもあるように、初めての舞台は、お母様やお父様と一緒にサポートを受けながら連弾をすると言うのも大変良いと思います。お子様にとって自信につながるだけではなく、一緒に舞台に立つと言うことで緊張感を共有(お子様よりもお父様、お母様の方が過度に緊張してしまうこともよくあるのですが)すると言うのはとても大切だと思います。中には、そのような経験をされて「こんなに舞台の上が緊張するものだとは思いませんでした!」とおっしゃる。お母様もいらっしゃって、お子様を褒めてあげるお気持ちも倍増したのではないかと思います。
また、おうちでの練習においては、ご家族の中に音楽があって、それはとても良い環境ではないかと思います。
【良い習慣を定着させる】
3歳位になると、いろいろな物事が理解でき、言葉によるコミュニケーション力も急激にアップしてきます。既に一切や2歳から始まっている五感で物事を感じると言うことに加えて、物事を学習する力も成長してくると思います。
この時期に良い習慣をつけると言う事はとても大切なことになってきます。ピアノのお稽古を通してそういった良い習慣をつけると言う事はとても大切で、それが学童期、さらには思春期にも大きな影響が出てくると思います。
ピアノのレッスンを30年以上してきて、中には1歳位から20歳位までレッスンをさせていただいた方もいらっしゃいます。ややもするとレッスンを通してお子様とのお付き合いは5年10年ととても長いものになります。その中で、やはり、ご家庭での様々なしつけや良い習慣を身に付けていらっしゃるお子様の場合は、物事をしっかりと学習する力が、基本的に備わっていらっしゃるのではないかと思います。
例えば、学童期においては、学習と言うのは物事を反復すると言う事はとても大切です。例えば小学校の低学年で「毎日音読3回しましょう。」「漢字ドリルで同じ漢字を5回ずつ書く」と言ったように、高学年で身に付ける思考的な学習よりも、物事を反復して身に付ける学習が多いかと思います。ピアノのお稽古では、やはりそれが大切で「ちょうちょう」毎日3回練習するお子様とレッスンの前日に思い出しながらするお子様ではやはり結果の違いが出てきますし、積み重ねているものが大きく違います。そして、何よりも、お子様自身が「毎日3回練習したらできた!」と言う「過程と結果の因果関係」を自ら大得するとができると言うのはとても大切です。毎日の頑張りとしては、物の5分程度の事ですが、やはり「塵も積もれば山となる」で結果はとても大きなものになります。
発表会は、その結果と言うものを期間を設けて設定しますので、そこに向けておのずと良い習慣で、物事を着実に積み重ねる必要が出てきます。
ただ、単に舞台の上に立って、上手に弾けたと言うだけではなく、その過程で得たお子様の力と言うものは、これからの様々な学習面においてとても重要な基礎になるものだと思います。
「立派な曲が演奏できなければ、舞台には立てない。」などと言う結果、主義的な考えではなく、舞台に至るまでの過程で、どんなものが身に付くのか、そういったものを考えて、ぜひ発表会と言うものを有意義にお考えになり、参加されるのは良いのではないかと思います。




