お稽古としてのピアノはどこまで続けるべきか?

ピアノはいつまでつづけるべきか「趣味、教養」としてのピアノとは別に「お稽古」としてのピアノと捉えてお話させて頂きます。

スイミングや習字、またはプリント学習のようなものは、例えば「四泳法をマスター出来るまでは続ける。」「○級合格したら卒業。」などと個々に違う目標であっても「到達目標」を設定して励んでいらっしゃる方がほとんどかと思います。では「到達目標」となる条件とは何か?それは、

①それぞれの分野での基礎的な知識、技術の習得が出来た。

②それ自体の楽しさ素晴らしさに触れた。

という事かと思います。CMではありませんが「やっててよかった!」と後々思えることが大切ですね。また、「お稽古」の場合はそのプロセスにおいて「内面的成長」も重要かと思います。物事を継続することは簡単なことではないと思いますが、取り組むための良い生活習慣、目標達成のための工夫や努力また、小目標を達成した時に得られる自己肯定感はプロセスに於いてとても大切でその後の学校生活や社会生活に持続的に有効活用できる財産となります。

これらのことを考えて「お稽古としてのピアノ」の「到達目標」を具体的にどこに置くか。なかなか難しいところですが、「それぞれの分野での基礎的な知識、技術の習得が出来た。また、それ自体の楽しさ素晴らしさに触れた。」「内面的成長」を考えると具体的には「ブルグミュラー25の練習曲」の修了までが一つの目安になるかと思います。このテキストでは、いろいろな調、拍子、テンポ、リズム、表現が楽しみながら力をつけていけるようにバランス良く構成されています。国語や英語で言えば「読む書く聞く話す」の基礎となる力が興味深い物語を読みながら身につきます。まずは自分の読譜力で楽譜を理解し音に出す。そして、その音楽的な内容を理解して音楽作品として表現する。「聞き覚え」や「手真似」ではなく「楽譜から音楽を自分で創り上げる」ことが出来「子供の時に習ったけれど忘れちゃった…。」「小4までは続けた…(けどやめちゃった。)」とはならず、しっかりと身についた「基礎的なことはしっかり習ったよ。」と言える大人になっても忘れない持続可能な力を持つ事となります。小1くらいまでにピアノを始めた人なら高学年までに十分到達出来る目標です。また、モチベーション維持や内面的成長の為には教室の「発表会」や「学校の音楽会」等人前での演奏はもとても良い機会となります。

以上のような「到達目標」を達成することは持久力、実践力、自己肯定感などを育てその後の音楽との関わり(例えば中学、高校で音楽のクラブ活動をする等)のみならず、学習面や将来の進路や目標を達成しようとする時にはとても大きな力となります。日々の練習は少しづつですが長く継続して大きな力を付けていただければと思います。生徒のお一人お一人のご成長が何よりも楽しみです。そのご成長を少しでもより良くサポート出来るようにと思っています。

「参考」 当教室で使用の主なのテキスト

「歌とピアノの絵本(右手)」→「小学生のピアノ入門(上、下巻)」→「ピアノの森2」→「ピアノの森3」→「ブルグミュラー25の練習曲」→「ソナチネアルバム1」等。その他にも適宜個々の生徒様に合ったものをジャンルを問わず使っています。

 

 

 

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